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ウィーンの図書館

2003年の4月にウィーンの市立図書館が7区のウアバン・ローリッツ広場 (Urban-Loritz-Platz) に新しく開館しました。24万部の書籍類や6万以上のオーディオ資料の他、インターネットやオーディオ機器なども取り揃えてあります。(日本語でインターネットが可能かどうかは知りませんが。)利用者は年間使用料(大人18ユーロ、子供・学生など3ユーロ)を払うだけでこれらを全て利用でき、非常に安価で便利なサービスを享受できるようになります。
また、一度きりしか図書館を利用しない人でも、2ユーロ払えば25冊までの書籍やオーディオ類を借りることができます。手続きは簡単で、写真付きの身分証明書を提示すればすぐに図書カードを作ってもらえるので、興味のある方はこの図書館に行ってみてはどうでしょうか?

ウアバン・ローリッツ広場まで遠すぎるという場合には、ウィーンの各区にあるそれぞれの分館で本を借りることもできますし、本館やその他の分館からの本を取り寄せてもらうこともできます。(その場合には一点につき0.7ユーロの手数料がかかるようですが。)それから本館で借りた本を分館に返却することも可能なので、いちいち本館に本を返しに行くのが面倒な場合はこのシステムを利用すると楽々です。

ただこれは市民のための図書館なので、蔵書の種類は実用本や大衆文学などにが多く、専門書などはあまり見当たりません。また外国語の蔵書数も非常に少ないので、英語の本が目当ての人はあまり期待しないほうがいいと思います。(日本語本に至っては私が見た限りでは一冊もありませんでした。)
日本語の本が読みたい人は22区の日本人学校 (Pandaugasse 2) の図書館で無料で本を借りられるようです。(私は試したことがないのですが、知人が何度かそこから本を借りたそうです。)また、9区のウィーン大学日本研究学科 (Spitalgasse 2-4, Universitätscampus Altes AKH) の図書館にも日本語の本が置いてありますが、こちらは大学の学生でないと本を借りられません。ただ出入りは自由なので、必要であれば図書館に入って目当ての本をコピーすることはできます。

ドイツ語や英語の専門書を読みたいという人はウィーン大学の本館図書館 (Dr.-Karl-Lueger-Ring 1) が有用ですが、こちらも基本的には学生でないと本を借りられません。しかし王宮内の国立図書館は使用料を払えば誰でも利用できますので、大学の図書館が利用できない人はこちらを利用するといいでしょう。確か公務員以外は国立図書館から本を借り出すことができませんが、閲覧室で本を読んだりコピーすることは可能ですし、同じ本を自分のために取り置いてもらって日参することもできますので、本の閲覧に関してはそれほどの不自由もないだろうと思えます。国立図書館も昔は借りたい本を紙に書いて提出してから最低3時間ほど待たないと本を読めませんでしたが、今ではインターネットで蔵書カタログを調べてから本を注文し、好きなときに図書館へ行って本を読めますので、かなり便利になりました。

どの図書館にも長所と短所があり、一概にこれがいいとは言えません。私は色々な図書館を複数利用してそれぞれの短所を補っています。
当然ながらここに書いた以外の図書館も色々あり、司書犬までいる図書館、(プルンクザールほどではないが)独特の雰囲気を持つ国立古文書図書館など、数度しか行っていないのに忘れられない図書館もいくつかあります。小さな分館にこそ独特の司書が座っていたり、変わった本が置いてあったりすることもありますので、どうぞ皆さんもそれぞれのウィーン図書館ライフを開拓してみて下さい。

最後にウィーン三大図書館のサイトを挙げておきます
ウィーン市立図書館: http://www.buechereien.wien.at/
ウィーン大学図書館: http://aleph.univie.ac.at/
オーストリア国立図書館: http://aleph.onb.ac.at/

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(C) Hana 2003 ウィーン今昔物語