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聖燭祭 (Lichtmess) / 聖母マリアお清めの日 (Mariae Reinigung)

『聖燭祭』という名に表れているように、この日は日々の使用に供される蝋燭一年分が教会で聖別される。聖別された蝋燭は特に夜聖書を読んだり、死者に灯したりする為に使用される。またこれらの蝋燭には人間や家畜、家財などを災厄から守り、悪い天気を追い払う力が備わっているとも信じられていた。

この日は以前『聖母マリアお清めの日』とも呼ばれる。これは旧約聖書に基づくユダヤの習慣に従い、イエスを産んだ40日後のこの日に聖母マリアが出産の穢れを祓う供物を神に捧げたことによる。そのため2月2日には正式なクリスマスの終わりという意味もある。また同日にはマリアと夫のヨーゼフが長男のイエスをいったん神に返し、その後再び司祭からイエスを受け取るという伝統儀式も執り行われた。その際にシモンと預言者のハンナはイエスが神につかわされた子であることを見抜いたという。こちらの出来事が重視される場合、この日は『主が登場された日 (praesentatio Domini) 』として祝われる。

さらにこの日は冬の終わりであるともされていたため、去年一年の貸しや利子を返してもらったり、賃金を払ってもらう日でもあった(Schlenkeltag)。そのため使用人たちは賃金を受け取った後、幾日か休暇を取って家族を訪ねたり、雇い主を変えたりした。農家においては冬が終わり、この日からまた春の畑仕事が始まるという区切りの日でもある。


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