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スイス宮 (Schweizerhof)

スイス門 王宮の最も古い建物であるこのスイス宮は四つの角櫓(すみやぐら)を持ち、回りを堀で囲まれ、はね橋のかかった城塞の中心部分であった。この門の正面に立ち、左右を見てみると当時の堀が今でも見られる。(堀の中に熊が放されていた時代もあったようである。)また実物をよく見るとわかるのだが、門の左右の柱の内側にある緑色をした円球(?)がはね橋を上げ下げする鎖の支点の役を果たしていたのが見てとれる。(わかりにくいが、右の写真参照。)このように現在でも美しいスイス門にはあちこち中世の城塞の名残りが見られる。
スイス宮の正面部分のスイス門は1552年から1553年にかけて宮廷建築家のピエトロ・フェラボスコによって作られたとされ、門の上部にはフェルディナント一世の名前がラテン語で銘打たれている。門をくぐると、内側の天井にはオーストリアの紋章がフレスコで描かれている。またさらに中庭に足を踏み入れるとそのすぐ左側に皇帝の紋章が浮き彫りにされ、柵で囲まれた小さな小さな貯水槽がある。これは皇帝カール五世を偲ぶよすがに1552年に作られた。
この建物と門の『スイス』という名前はマリア・テレジアの夫フランツ一世が短期間ではあったが18世紀半ばにスイス近衛兵の一員であり、さらにスイス近衛兵が王宮の警備につくためここに宿営していたことに由来する。
ここの中庭を通って王宮礼拝堂と宝物館へと入ることができる。


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