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ドミニカ教会 (Dominikanerkirche)

この教会は1226年にバーベンベルク家のレオポルド六世からウィーンに呼び寄せられたドミニカ修道士たちによって1237年に建設された。だがこの教会は1529年にウィーンがトルコ軍に包囲された際に破壊されてしまい、現在の教会の原型は17世紀に作られた。その後19世紀半ばに教会周囲の地面が掘り崩されてしまったため、本来よりもかなり地面が下がってしまい、そのため教会玄関には階段が据え付けられた。
説教壇 2階建てに作られている教会正面部分は渦巻装飾やアルコーヴ内に立つ聖人像などによって装飾されている。教会玄関の真上には3人の聖女像が置かれている。このひざまずくシエナ[イタリア中西部の都市]の聖カタリナと聖アグネスにはさまれた聖母マリアは教会の守護をつかさどっているのである。その他全部で6体ある立像はどれもドミニカ修道会に関わりの深い聖人たちの像である。(その中で日本人にいくらか馴染みのある聖人と言えば、上部一番右に立つトマス・アクィナスの像であろうか。)
教会内部は細部にまでわたって華麗な装飾がほどこされ、豪華絢爛と言っていいほどである。壁と天井には全部で46枚もの大小のフレスコ画が聖母マリアというテーマに沿って描かれている。大祭壇の絵は1839年から1840年にかけて描かれたもので、ロザリオの祭り(?Rosenkranzfeier)をテーマに描かれている。この大祭壇そのものはバロック調の雰囲気をただよわせてはいるが、内装の雰囲気に馴染まず、逆に教会全体の調和をぶち壊しにしていると不評である。(素人目には言われてみるとそうかなあ…という程度で、よくわからないが。)さて天井は本来丸天井が作られる予定であったが、金銭的な余裕がなかったため1670年に平天井が作られ、それがさらに1820年に新しく作り直された。新しい平天上画には天使に囲まれて幼児のイエス・キリストを腕に抱く聖母マリアが描かれている。
また、この教会には皇帝レオポルド一世の2番目の夫人で、1676年に亡くなったクローディア皇后とその母アンナ・ド・メディチも葬られているが(だがハプスブルク家の慣習に従って皇后の心臓はカプツィ―ナー教会に保管されている)、地下墓所は残念ながら一般公開されていない。

場所: 一区ポストガッセ (Postgasse) の4番地。地下鉄U3、市電1、2のシュトゥーベントア駅 (Stubentor) から徒歩約5分。


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