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ペーター教会 (Peterskirche)

ペーター教会正面上部 ペーター教会建設の由来や正確な成立年などは全くわかっていない。カール大帝が8世紀終わり頃アヴァール人からウィーンを解放した際にこの教会が建設されたという説もあるが、それも定かではない。だが ルプレヒト教会の後に建設されたことは確かなようで、現在ではペーター教会はウィーンで2番目に古い教会とされている。

さらにこの教会は1276年の大火災の後にロマネスク様式に改築され、18世紀の初めには現在のバロック様式の教会に建て直される。その際内装もそれに合わせてバロック様式のものが整えられた。そのためペーター教会はウィーンでも数少ない純粋バロック建築の一つである。
教会正面玄関の上部には複数の鉛像が並んでいるが、これらの像にはそれぞれ意味がある。まず正面ニ体の子供の天使像は教皇の表彰(鍵と王冠)と共に立ち、この教会がカトリックの影響下にあることを示している。さらに左の錨(いかり)を持つ女性は『信仰』を、右の子供と共にいる女性は『愛』を象徴している。これらの像の上方に置かれている像は聖杯と共にあるが、この像は『希望』を意味している。
グラーベンから見た夜のペーター教会 次に内装について述べよう。教会内部の丸天井にはカールス教会の内装も手がけたロットマイヤー (Johann Michael Rottmayer) によって聖母マリアの昇天の様子が描かれている。内陣の天井画『四人の福音史家と四人の教父』は二人の画家によって描かれた。大祭壇の絵は不具者が癒される奇跡がテーマとなっている。また正面に向かって左側、内陣手前にある壮麗な説教壇の下部には二人の福音史家にはさまれて授業をしている12歳のイエスの姿がレリーフに描かれている。説教壇と対をなす反対側には聖ヨハンネス・ネポムクのモルダウ川への落下の様子が金めっきのレリーフによってドラマチックに表現されている。説教壇の左の空間にはカタコンベ聖人ドナトゥスのミイラ(というより全体的な原型を保ちつつ服を着た骨)がガラスの棺の中に収められている。その反対側にはやはりカタコンベ聖人ベネディクトのミイラが安置されている。その他主なものとしては身廊中央の左側の壁にかかっている『聖セバスティアンの殉教』の絵、右側中央の『イエスの御心の像 』の絵などがある。

場所:ペーター広場 (Petersplatz) の真中に立っている。グラーベンにある三位一体像柱 (Dreifaltigkeitssaeule) の後ろ辺りの道を入って行けばすぐに見つかる。


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