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ルプレヒト教会 (Ruprechtskirche)

ルプレヒト教会 ルプレヒト教会は恐らくウィーンで最古の、また現存する唯一のロマネスク様式の建物である。ルプレヒト教会の名が文書の中に出てくるのは1161年のことであるが、教会の一部は既に9世紀に作られたものと考えられている。この教会はカール大帝が791年から799年にかけてアヴァール人を征討し、ウィーンがザルツブルク教区の下に編入されたのを契機に建てられたものである。(このことはウィーンが正式にキリスト教都市となったことを意味する。)
教会の四角い西塔は1160年から70年の間に三階まで建設され、15世紀に最終的に四階まで建てられた。この塔の二枚ずつ並び、上部がアーチ型に湾曲した窓はロマネスク様式独特のものである。(塔の四階は後にその方形の屋根と共に建て増しされたので、四階の窓は一枚だけとなっている。)1276年の大火災の後早期ゴシック様式の内陣が建てられ、15世紀までに教会の全ての部分が完成する。内陣の東側の窓にはウィーンにおける唯一の後期ロマネスク様式のステンドグラス(13世紀後半の作品)があり、十字架にかけられたキリストを描いている。
聖ルプレヒト像 この教会は岸辺のマリア教会のように ドナウ川(現在では運河)沿いに位置し、ザルツカンマーグートからウィーンまで塩を運んで来る船の船着き場のすぐそばに建っていた。現在も教会裏側にはドナウ運河の方向に向かって階段があり、おそらくその階段のすぐ下あたりが船着き場であったのだろう。
教会の前にはザルツブルク司教であった聖ルプレヒトの銅像が立ち、ウィーンがザルツブルク教区の下にあったことを示している。また聖ルプレヒトは岩塩鉱における守護聖人でもあったため、塩を運ぶ船の守り神としての意味も持っていたと思われる。この銅像が左手に塩の入った籠を持っていることからも聖ルプレヒトの守護聖人としての役目が察せられる。

場所:一区ザイテンシュテッテン小路 (Seitenstettengasse) 5番地。


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